こんにちは!pyramikkoです
ドッグトレーナー選びって難しいですよね。かくいう私も結構時間をかけて探しました。
だんだん、何がいいトレーナーで何が悪いトレーナーなのか分からなくなってくるんですよね。おしゃれなHPで雰囲気良い写真を並べられていたら、みんな良さげに見えてきてしまう。
でもドッグトレーナー選びを妥協しては、愛犬が多大な被害を被ることになるかもしれません!
この記事では、
- 良いドッグトレーナー、悪いドッグトレーナーとは
- 考え方や方法の違い
- 良いドッグトレーナーの見極め方
以上をわかりやすく解説していきます!
ドッグトレーナーの良い、悪いって何?
ドッグトレーナーは、大きく2つに分かれると思います(持論です)。
- 最新の研究を常に把握し、最先端のトレーニングを行うトレーナー
- 古い考えと自分の経験則に基づきトレーニングを行うトレーナー
ちょっと悪意ある書き方ですか?でも事実なのでしょうがないですね。
もちろん、この記事でおすすめするのは前者のトレーナーです。この2人のトレーナーには天と地ほどの差があります。ここからは、その根本の考えがどう違うのかについて少し深掘りしていきましょう。
ドッグトレーナーの古い考えって何だろう
みなさん、こんな言説は聞いたことないでしょうか。
犬の祖先は狼!狼といえばリーダーを中心とした縦社会!
だから犬も飼い主をリーダーに据えて行動するべきだし、飼い主はリーダーになれるように犬と接していくべき!
「犬の祖先は狼」とか「リーダー」とか、どこかで聞いたようなワードですね。
昔この言説(リーダー論と呼びますね)が流行り、犬のリーダーになろうとするトレーナーや飼い主が急増しました。
具体的には以下のような方法が流行りましたね。
- 強く噛んでしまったらひっくり返して降参するまで押さえつける
- 前を歩く、行き先を決めるのはリーダー(人)の仕事だから、お散歩で引っ張ったらリードでショックを与えて後ろに引き戻す
- ご飯はリーダー(人)の後に食べさせる
- ソファの上に登らせて同じ目線にしたら犬がつけあがるから登らせない
- 犬のマズルを掴んで抵抗しないのはリーダーと認められた証
まだまだあるのですが、良く聞くような方法をピックアップしてみました。
どれも犬を力で従わせたり、「人間の上には立てないんだよ」と教えるような方法ですね。
こういった方法は現在、動物福祉に照らして相応しくないとされ推奨されていません。それどころか、この方法の元になった「人は犬のリーダーとして振る舞わなければいけない」という理論そのものも学術的に否定されています。
「人が犬のリーダーにならなければいけない」は否定されている!
このリーダー論は「数匹のオオカミを集めてきて飼育下におき、その行動を観察」という研究で生まれたものです。
このグループにおいてオオカミはリーダーを中心とした社会を構成していました。そして上位のオオカミは下位のオオカミの行動をコントロールし、食事をとるのも許可が必要だったそうです。
ただ、これは知らない同士のオオカミが寄せ集められ、檻という狭い環境で暮らすために構成された疑似社会だったと後に訂正されています。
野生下ではオオカミは家族を中心としたコミュニティを形成します。そしてそのコミュニティ内では基本的に「協力」しあって生きています。
ずいぶん違いますね?でも現在ではオオカミは「リーダーというのは存在せず、家族と協力して生きる動物」というのが常識になっています。
ということは、です。リーダー論を掲げてトレーニングを行っているトレーナーは何を基にしているのでしょう?私にもわかりません。
一つだけ言えるのは、少なくともその人は犬のトレーニングに関してあんまり勉強していない人だろうな、ということです。
良いドッグトレーナーの考え方は?
では逆に、よいドッグトレーナーの考え方は何でしょう。
簡単にまとめてしまうならば
- 犬に優しいポジティブな方法を使い
- 犬の「イヤ」を尊重しつつ
- まずは環境の改善を優先して行う
こんなところでしょうか。
ポジティブな方法というのは、具体的には「正の強化」と呼ばれる方法です。「この行動をしてくれたから、ご褒美をあげるね」というものですね。
先ほどのリーダー論に基づいた方法は、「この行動をしたからイヤなことがおこるよ」というものになります。真逆ですよね。でも、どっちの方が犬の気持ちがいいかは明白だと思います。
さらに犬のことを考えたドッグトレーナーだと、犬をトレーニングする前に犬を取り巻く環境を変えようとします。この辺りは、話し出すと本当に止まらなくなって長くなってしまうので割愛します。
ちなみにこの考え方自体、最新の研究で体罰を用いた方法より有効であることが証明されています。これもいつか記事にします。
良いドッグトレーナーの探し方
それでは、犬に優しい良いドッグトレーナーの探し方をご紹介します。
気になるトレーナーさんを見つけたらその方のホームページやSNSを見に行ってみましょう。そこで自身のトレーニング方法や理念を発信していたら、次のことに気をつけてみましょう。
「体罰を使いません」と明言している
まず、とてもわかりやすいのが「体罰は使いません」という文章をどこかで明言しているトレーナーです。
「リーダー論」を用いる人は往々にして犬のトレーニングに体罰を多用します
押さえつけてひっくり返す、マズルを掴む、リードショックを与える、そしてもちろん叩く、蹴るなども。
これらは全て体罰にあたります。体罰は犬の精神の正常な発育を妨げる恐れがあります。
さらに問題行動がひどくなる恐れもある、絶対やってはいけない行為です。
犬に対して決めつけを行わない
パッと聞くとわかりにくいですよね。
要するに、「この子は攻撃的だね」とか「この犬種はみんなこうだから」とか、ラベルを貼らないということです。
例えば、近づいてくる手を噛んでしまう犬がいるとしましょう。悪いトレーナーは「噛んでくるなんて人間のことを舐めている証拠。その犬が悪い」と考えますが、良いトレーナーはその犬が「手を噛む」行動が強化された何らかの環境要因があるはずだと考えるということです。
そして、その環境要因を変えていこうと努力してくれます。悪いのは犬ではなく、その行動をさせてしまった環境だということですね。
自分が勉強した内容を発信している
良いドッグトレーナーは勉強を怠りません。
より良い方法を飼い主様とその愛犬に提供するにはどうすれば良いか、ということを常に模索しています。そして、そういった方はSNSやホームページでの発信も、悩める飼い主様と愛犬に寄り添ったものが多い印象です。セミナーなどを開催して、積極的に情報を公開している方も多いですね。
気になる方を見つけたら、SNSなど少し遡ってみてみると良いかもしれません。自分と愛犬との生活に対するヒントが散りばめられている可能性があります!
ドッグトレーナー選びは慎重に!
ドッグトレーナーは時にその犬の一生を左右するほど大事な存在になります。
きちんと勉強している良いドッグトレーナーを見つけることができたら、その犬にとっても飼い主様にとっても大変ありがたい存在になるでしょう。
ぜひ妥協せず、できれば犬を迎える前からそういったトレーナーを見つけて欲しいと思います!
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