こんにちは!pyramikkoです。
犬に洋服を着せている人は多いかと思います。最近はデザインも豊富で、優れた機能性の洋服もたくさんあるので、何を着せたら良いか迷ってしまうぐらいですよね。
でも犬に洋服を着せるって、実は意見が分かれるところ。
犬は毛皮があるんだから服を着せる意味なんてないんじゃないの?
着飾って連れ出して、飼い主の自己満だろう。かわいそうに。
犬をアクセサリー感覚で連れ歩くなんて許せない!犬はモノじゃない!
こんなことを人に言われた、もしくは自分が思った経験がある人はそう少なくないのではないかと思います。
この記事では「犬に服を着せることの意味」について獣医師目線から解説していきます。
犬に服を着せる意味はあるの?
まず、「犬に服を着せる意味」はあります。それはもちろん飼い主の自己満足という意味ではなく、服を着せることの機能的なメリットを享受するという意味合いです。
ここからそのメリットについて述べていきますね。
メリット①寒さ対策
犬の被毛は犬種によってその耐寒性能や機能が様々です。
特に最近日本で流行るような小型犬種はふかふかの下毛がないシングルコートと呼ばれる犬種も多く、非常に寒さに弱いです。
そのような犬は、寒さが強くなってきたら洋服を着せて防寒対策をしてあげます。中にはもっこもこにしてあげないとお外に出たがらないような寒がりの犬ちゃんもいますね。
ただし、ふかふかの下毛で寒さをカバーできるような犬ちゃんの場合は、シングルコートの犬と同じようにもこもこにしすぎると暑すぎる可能性があるので、注意をする必要があります。
舌を出して呼吸する「パンティング」などがないか十分に観察して、その子にあった耐寒性能の服を着せてあげましょう。
メリット②手術の傷跡やハンディを隠す
獣医師的には最も推したい&馴染み深いポイントですね。
手術をする際は感染を避けるため、そして術創の管理を容易にするために広く毛刈りをします。お腹だったらまだ目立ちにくいかもしれないですが、時には足や胸など普段から人目につきやすい場所がツンツルテンになってしまうことも。
術創そのものも痛々しいですが、それに加え毛を広く刈られているのでパッとみた印象で「かわいそうな犬だ」と思ってしまう人がいます。飼い主自身も自分の愛犬が変わった姿になってしまい、胸を痛めてしまうこともあります。
せっかく愛犬は頑張って手術を乗り越えてくれたのに、何も知らない通りすがりの人から「かわいそう」と言われるととんでもなく気分が落ち込みますよね。
そういった時に、洋服を使って隠せる場所なら先に隠してしまうのはおすすめです。
表面に術創がでないので汚れにくくなり、衛生面でも管理しやすくなります。
メリット③犬がニガテな人、アレルギーの人への配慮
服を着せると、毛の飛散が落ち着きます。アレルギー反応の元となるのは毛やそれに付着したホコリなどです。
あまりないかもしれませんが、アレルギーのある人のところに愛犬とどうしても行かなければならない時、不特定多数の人が出入りするような施設に犬と共に入るときは、洋服を着せてあげると多少毛が舞わなくなります。
ただ、どうしてもの時はあるかもしれませんが、できればそういった配慮が必要な場には愛犬をともに連れて行かない方法を探るべきかもしれませんね。
メリット④アウトドア場面での外傷や虫付着の防止
トレッキングやキャンプ、枝や木が多い散歩道などではノミやダニなどの付着や、飛び出た枝による外傷を受ける危険性があります。その際に服を着せていると、その危険性がいくらか減少します。
せっかく楽しく愛犬と共にアウトドアに行くのであれば、できるだけ危険は排除してあげたいところ。
ダニなどに噛まれると、感染症
犬に洋服を着せない方が良い時は?
では逆に愛犬に服を着せない方が良い時はあるのでしょうか?
端的にいうなら「愛犬が嫌がっている時」です。
嫌がっているのに無理やり服を着せるのは「自己満足」と言わざるを得ません。術後服など必要な時があるのはもちろんですが、そういった時に慌てて無理やり服を着せるのではなく、徐々に慣らして備えていくのが良いでしょう。
まとめ:洋服は犬と共に楽しもう
犬に洋服を着せるメリットはたくさんあります。
ただ、無理やり着せるのは犬にとってストレスになるだけなので、そのメリットを最大限享受できるように普段から洋服に慣らしてあげることが必要になるでしょう。
それでは、愛犬と一緒にファッションを楽しんでください!
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